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池坊文化講座

池坊文化講座「花と...」

各界の第一線でご活躍されている方々をお招きし、花にまつわる講演をしていただくリレー形式の文化講座です。前期5回、後期5回の計10回の講座を開催します。

前期

第1回 「花と文化振興」

開催日 2015年5月27日(水)
講師 農林水産省 生産局 農産部 園芸作物課 花き産業・施設園芸振興室 室長綱澤 幹夫
講師略歴 1989年4月に農林水産省入省。2013年5月 生産局 農産部 穀物課 米麦流通加工対策室長に就任。2015年1月から現職。
講演概要 花は嬉しい時、悲しい時、いつも私達のそばにあります。花きに関する伝統と文化は私達の生活に深く浸透し、心豊かな生活の実現に重要な役割を担っています。また、我が国の花き産業は、農地や農業の担い手の確保を図る上で重要な位置を占めています。こうした状況を踏まえ、昨年12月に花き産業及び花き文化の振興を図るための「花きの振興に関する法律」が施行されました。本講座では法律の概要と花き文化の振興や需要拡大に向けた取組などを紹介します。

第2回 「花と仏教」

開催日 2015年6月10日(水)
講師 徳雄山建功寺住職 庭園デザイナー枡野 俊明
講師略歴 曹洞宗徳雄山建功寺住職、多摩美術大学環境デザイン学科教授、庭園デザイナー。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。また、2006年「ニューズウィーク」誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」にも選出される。庭園デザイナーとしての主な作品に、カナダ大使館、セルリアンタワー東急ホテル庭園、ベルリン日本庭園など。主な著書に『禅、シンプル生活のすすめ』、『心配事の9割は起こらない』などがある。
講演概要 仏教の歴史のなかで、花がどのように扱われてきたか、またその役割と花に込められた想いを考える。元来、花は仏前に供えるものであり、生花や常花という金色の木製の花を供えることになっている。現在でも寺院の境内で仏様に供える花を直接育てているところもあり、歴史的に花と仏教は深い関係にある。そのようなことから、古くからの華道の家元は、寺院と深い関係を築いた理由がそこにある。元来仏様に供える花が、次第に生けた花を観賞するという形に変化し、最終的には花を生けることを通して生き方を究めて行くことまで昇華された。

第3回 「花の進化」

開催日 2015年7月29日(水)
講師 神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 教授丑丸 敦史
講師略歴 1970年群馬県生まれ。1993年に京都大学農学部を卒業、1998年3月に京都大学理学研究科修了、学位を取得。ポスドクとして京都大学生態学研究センターCOE特別研究員、総合地球環境学研究所非常勤研究員を経て、2005年4月より神戸大学発達科学部助教授に就任、現在は神戸大学人間発達環境学研究科教授。専門は、植物生態学で、「送粉者との関係による花の進化」が中心的な研究課題。現在では、阪神地区の水田生態系において、植物の多様性保全に関する研究にも着手。
講演概要 現在、私達の身の廻りにあふれた花(被子植物)は約一億年前の恐竜時代に誕生した最も新しい陸上植物の分類群である。花の誕生、繁栄には花粉を媒介する昆虫との相利共生関係の進化が重要な役割を果たしている。被子植物は花粉を媒介の主体を風から昆虫に変えたことで、繁殖の効率化が実現し、それまで陸上で優先していた裸子植物、シダ植物を押さえて、陸上生態系の生産者の9割を占めるまでの繁栄を手にしたのである。講座では花と昆虫の共進化について説明して、きれいで多様な花々がどのように地球に誕生してきたのかについて講述する。

第4回 「花と江戸文化」

開催日 2015年9月2日(水)
講師 名古屋園芸株式会社 代表取締役社長小笠原 誓
講師略歴 1959年名古屋市生まれ。1982年に千葉大学園芸学部を卒業、花き園芸学を専攻する。1883年アメリカ・カリフォルニア州San Gabriel Nursery研修生。1986年に名古屋園芸株式会社に入社し、2007年に同代表取締役就任し現在に至る。
また、1994年よりNHK「趣味の園芸」講師、現在もNHK 「あさイチ」などにも出演。
主な著書に『最新観葉植物』(小学館)、『よくわかる栽培12か月 クンシラン』(NHK出版)などがある。2003年より池坊 伊藤雅夫先生に師事する。
講演概要 江戸時代に「園芸」は「農業」と「本草学」を親として生れてきました。その前から発達していた「活花」や「造園」と三位一体となって花文化として花開きました。当時日本は世界に冠たる園芸大国で、江戸の園芸を見直してみると物まねではない本物の楽しみが見えてきます。江戸時代の園芸にまつわる習慣、流行などを当時の資料を基に話します。将軍から庶民まで、いかに園芸に没頭していたか、花と文化を通して江戸時代の魅力を探ってみたいと思います。

第5回 「花の観察」

開催日 2015年10月7日(水)
講師 京都府立大学大学院客員教授 京都府立植物園名誉園長松谷 茂
講師略歴 1950(昭和25)年、京都市生まれ。京都府立大学農学部林学科卒。京都大学大学院修士課程(専攻「森林生態学」)修了。京都府農林水産部林務課、京都府立植物園園長を経て、現在、京都府立大学客員教授、京都府立植物園名誉園長。
・社会活動
京都市都市緑化審議会委員、世界遺産賀茂御祖神社境内糺の森保存会理事兼学術顧問 ほか
講演概要 花の観察の極意は、そのタネを見ることからはじまります。タネはやがて発芽し、その姿に感激、やがて伸びゆく茎と茎から出る枝や葉に感動を覚え、美しい花が咲くと一気に感極まり喜びが爆発します。しかしこのような思いは人間だけが持つ感性であって、植物はそんなことちっとも思っていないかも知れません。植物にとっての花は、あくまでも子孫繁栄のための手段、厳しいバトルを勝ち抜くための器官にすぎません。
今回、花をときに裏から見たり、内部までのぞいたり、はたまた樹木の根を観察したりと、四方八方から楽しく近づき、植物の不思議な世界を観察します。

後期

第6回 「花と茶道」

開催日 2015年10月28日(水)
講師 今日庵業躰町田 宗芳
講師略歴 裏千家学園卒業。裏千家今日庵に入庵、西ドイツ出張員 ミュンヘン・ハンブルグ勤務。裏千家業躰として現在に至る。
講演概要 日本には四季があり、それぞれの季節に様々な花が咲きます。花は、それぞれの季節感を象徴する標です。茶道の教えの中にも、四規七則や利休百首、又、逸話等、沢山の花に関する言い伝えがあります。又、現に茶道に携わっている諸先輩方の、花に関しての想いも、私たちの心に響く話があります。お茶と花に関する、色々な考えをご紹介するいい機会になればと思っています。

第7回 「花と日本の色」

開催日 2015年11月25日(水)
講師 染織史家吉岡 幸雄
講師略歴 染師・染織史家・「染司よしおか」五代当主。
1946年京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。編集・広告の仕事を経て、88年生家である「染司よしおか」を継ぐ。植物・天然染料による染色を専らとして、日本の伝統色と染色の歴史を研究。古社寺の行事に関わり、国宝の復元に取り組む。2002年 東大寺大仏開眼1250年慶賀法要にあたり管長の紫衣、糞掃衣、開眼の縷等を制作。2008年には成田空港第二ターミナル到着ロビーのアートディレクターを務める。2010年に菊池寛賞、2012年にNHK放送文化賞をそれぞれ受賞。2011年吉岡幸雄と染司よしおかの情熱を追ったドキュメンタリー映画「紫」が完成。(企画制作 株式会社ATMK)全国各地で上映が始まる。
講演概要 「草木染」「植物染」という言葉があるように、私達の祖先は山に茂る樹木や野に咲く草花にひそむ色を汲み出して、自らの衣に彩りをつけてきました。それを表わすお手本となる色と形もまた、草花の盛りの美しさでした。
私どもの染色は化学染料が主流となった今でも古法にのっとった植物染にこだわって仕事をしております。時に咲く花を愛でながら、季節をとらえながら仕事をしていると申し上げてもよく、そうした日々の一端をお話申し上げたいと存じます。

第8回 「花と和歌」

開催日 2015年12月9日(水)
講師 京都光華女子大学名誉教授・前学長三村 晃功
講師略歴 1940年9月岡山県高梁市に生まれる。1965年3月大阪大学大学院修了。1986年4月花園大学教授。1990年4月京都光華女子大学教授。2003年4月京都光華女子大学学長。2011年4月京都光華女子大学名誉教授。
専攻 日本中世文学(室町時代の和歌)
学位 博士(文学・大阪大学)
著書に『古典和歌の文学空間—歌題と例歌(証歌)からの鳥瞰(スコープ)—』(平成24・7 新典社)、『古典和歌の時空間—「由緒ある歌」をめぐって—』(平成25・3 新典社)などがある。
講演概要 日本文学の流れのなかで、今日まで断絶しないで永続しているジャンルが、和歌であろう。本講座では、その和歌のうち、『古今集』から『新古今集』までの勅撰集歌を主要な出典にして、「一般に誤解されている花」「和名で『深見草』といわれる花」「うつろいの美の花」「具体名が特定できない花」の四種類の花を採りあげて、これらの花ばなが、どのように和歌の世界に貢献して、美的世界を構築しているかに視座を定めて追求するつもりである。ちなみに、これらの四種類の花が具体的に何を指すのかは、当日のお楽しみにしたいと思う。

第9回 「花を撮る」

開催日 2016年1月20日(水)
講師 日本写真家協会会員木村 尚逹
講師略歴 (現在)公益法人 日本写真家協会会員・京都写真家協会会員・京都写真芸術家協会理事
1940年滋賀県大津市生まれ。1963年立命館大学法学部卒業。1996年池坊専属写真家。1987年 第一回京都府現代写真作家展 大賞受賞。2009年 神戸ビエンナーレ 大賞受賞。
個展 「中東点描」シリアからヨルダンへ、「蓮、朽ちるとも」、「けなげに・しなやかに」東日本大震災復興祈念など。
出版物に「池坊専永宗匠作品集」「池坊由紀作品集」ほか日本華道社出版物、「市松人形」毎日新聞社、「みずの森の命たち」草津市立水生植物公園みずの森、「人形・黒田由美子作品集」淡交社、「天海祐希写真集」「真琴つばさ写真集」宝塚出版などがある。
講演概要 ①講演者の自己紹介と作品紹介(スライドショー)
②写真の歴史と現状
③「花を撮る」意味と情操
④「花を撮る」技術的知識(パワーポイント)

第10回 「花と人」

開催日 2016年2月10日(水)
講師 華道家元池坊 次期家元池坊 専好
講師略歴 小野妹子を道祖として仰ぎ、室町時代にその理念を確立させた華道家元池坊の次期家元。京都にある紫雲山頂法寺(六角堂)の副住職も務める。いのちをいかすという池坊いけばなの精神に基づく多彩な活動を展開。
また、アイスランド共和国名誉領事として両国の友好親善の促進に尽くす。2013年にはハーバード大学においてワークショップを、またニューヨーク国連本部において世界平和を祈念し献花を行なう。
講演概要 花にいき、花といきる人々。私は、これまで数多くの池坊人と出会い、自身の人生の道しるべとしてきました。
戦災でご両親を亡くされた方、結婚や子育て、あるいは介護をしながらいけばなを学ぶ方。様々な思いを抱えながら、皆、花にいきてこられました。
その方々との出会いと思い出に触れながら、華道という道の世界が持つ意味を共に考え、その魅力を感じていただければと思います。

受講料・お申込み

受講料 1回 1,000円(税込)
※5回以上の一括申込みの場合、事前申込みによる割引あり
5~9回申込みの場合1回あたり950円
10回申込みの場合1回あたり900円
会場 池坊短期大学 洗心館 地下1階 こころホール
池坊短期大学 構内図
時間 18:00~19:30(各回)
申込締切 各開講日の3営業日前まで
お問合せ
お申込み
【事前申込制】
学校法人 池坊学園 エクステンション事業部
  • (1) 電話:075-351-8680(受付時間:平日9:00~17:30)
  • (2) FAX:075-351-8606
  • (3) メール:exten@ikenobo-c.ac.jp
※(2)もしくは(3)の方法でお申込みの場合は「池坊文化講座受講希望」とご記載のうえ、お名前・ご住所・お電話番号・受講希望日を上記宛先へお送りください。